あっ この感じは覚えていたい

いま読むべき唯一のブログ

「雨は降るのに花はなかなか」

2020年だ。

日記、今年はもう書かなくていいかなとか思っていたけど、戯れに書き進めてみたら、なんか知らんが身体が軽くなるような感覚があった。でもこのスタイルで続けるかはわからない。義務感ドリヴンで動くことにはそれなりのストレスも伴うので、いい付き合い方を模索したい。絶対にストレスフルな状態でありたくない!

1月1日(水)

新年あけましておめでとうございます。深夜、悪い予感が当たる。もしかして……と思ったことのほとんどはその通りだし、穏やかに過ごすためには小さな違和感を見逃してはならない。

1月2日(木)

……。

1月3日(金)

新宿へ。あーちゃんとお茶。色々と歩き回ってみるも結局はベ(ベローチェ)に落ち着くおれたち。話したいことを話し、かなり晴れ晴れとした気持ちになる。新年だし……という謎理論でメガネを新調。「新年だし……」と言えるうちに「新年だし……」と言って新年にかこつけていろんなものを買いたい。

1月5日(日)

小澤さんのアイコンを描く。めちゃくちゃ気に入ってもらえたようでうれしい。

ご本人のコメントはまじで涙が出るほどありがたいが、このアイコンが彼女のチャーミングさを表現し切れているかというとまだまだである。精進が足りない。生ビールの表現、もっとやれる気がする。

制作にあたり、『ワールドフリッパー』の画風をかなり参考にした。

worldflipper.jp

オリジナリティーを獲得したいとは思うが、なかなか……。「雨は降るのに花はなかなか」ってやつだ。パール。関係ないか。


THE YELLOW MONKEY – パール

1月6日(月)

滝口悠生『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』読了。およそぼくが「日記」に求めているすべてがあって大満足。2020年、最初に読んだのがこの本でよかったなと、たぶん1年後に実感していると思う。1年の最初に読んだ本がその年の自分を規定する、みたいな感覚が少しある。あまり本を読まない人の意見、という気もするが。2019年は御田寺圭『矛盾社会序説』で幕を開け、そこで取り上げられたようなトピックに関心を持ち、しかし最終的には自分にできることはないなと、苛まれるほどでもない無力感を薄くまとって過ごした1年でもあった。

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1月10日(金)

「新年だし……」理論でスニーカーを購入。

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osicomagazine vol.2を双子のライオン堂さんに発送。25日から始まるフェアで並べていただけることになっている。プラトー・ブックスさんのときにも思ったけど、これまでの販売はほぼSNSに頼っていたので、それ以外のルートでまだ見ぬ誰かに届きうることが本当にうれしく、ありがたい。

liondo.jp

1月11日(土)

屋上でモーニング。もっと早く行って原稿を進めたかったが(なんと、進めるべき書き仕事があるのだ)、11時くらいになってしまった。午前中に来るのは新鮮。いろはちゃんにいろいろ話を聞いてもらう。

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おかゆ、めちゃおいしかった。

その後、都内某所にてLOCUST編集部による読書会・「共喰い会」。今回取り上げるサイードオリエンタリズム』を1ページも読まずに「なんか楽しそう」の一点のみで参加したのは完全に悪手であった。とほほ……。ただ、議論についていけないことも少しあったが、それも含めて楽しかった! 自分の発言が少しでも議論をブーストできていたらいいんだけど。

note.com

健全な言論空間とはかくも素晴らしいものなのだな……と感慨に耽りながら、電車に揺られて埼玉に戻る。小・中学校の同級生で集まっての新年会。遡れば親の都合で埼玉に引っ越してきた自分をはじめとして、それぞれ様々な事情でたまたま同じ地域に住んでいた、というだけでひとまとめにされた人たちが、中学校卒業から20年以上経っても集まれて、しかもその空間があの頃よりも全然楽しいっていうのは奇跡としか言いようがない。ちょうど共喰い会でも「地元」「レペゼン」といったトピックが挙がっていた。ぼくは概念を概念のまま考えることが苦手だから(だからそれができる人への憧れがめっちゃある)、うまく自分の置かれた状況から考えていけたらいいなと思う。

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激きゃわイヤリングを紛失したことに気付いて悲しいが、そういうときは自分のかわりに犠牲になってくれたのだと思って感謝するようにしている。イヤリングをしていなかったら左耳が吹っ飛んでいたかもしれない。

やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)

やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)

  • 作者:滝口 悠生
  • 出版社/メーカー: NUMABOOKS
  • 発売日: 2019/12/26
  • メディア: 単行本

矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る

矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る

オリエンタリズム 上 (平凡社ライブラリー)

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オリエンタリズム下 (平凡社ライブラリー)

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