無条件に海に
11月24日(日)。
午後、重い身体を引きずるように文学フリマへ。どこに住んでいてもだいたい同じだろうなとは思うけど、埼玉県民であるぼくにとっては流通センター駅はもはや最果てのようなイメージがある。行きづらいことこの上ない。東京モノレールのなじみのなさよ。乗ってしまえば、車窓から見える景色は楽しいんだけどね。無条件に海にぶち上がってしまうのもまた埼玉県民の特徴ではないだろうか。
無理になってしまいそうな予感があったので、グリーン車に乗ってしまう。休日は安いからオーケー。
14時すぎに会場に着く。暑い。これは集まった人々の熱気にもよるけど、昨日と同様に寒いという読みでヒートテックを着てしまったぼくの判断ミスによるところが大きい。まずはあらかじめピックアップしておいたブースを回る。汗だくで。知り合いがちょいちょいosicomagazine vol.2を買い求めてくれてうれしい。感動しちゃう。
途中、九龍ジョーさんのブースに立ち寄る。発売してすぐに買って読んだから9年前だろう、坂口恭平『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』の感想を当時のじぶんのブログに書いたら、まったくそれとは関係ない仕事で初めてジョーさんと顔を合わせたとき、氏がその本の編集を担当していたことをぼくは初めて知り、ぼくのブログエントリーを読んでくれていたことが判明する、というちょっとドラマチックなエピソードがある。ジョーさんが守備範囲としている領域はぼくにはなじみがなさすぎてわからないことのほうが多いのだけれど、そういうところも含めてまじで仕事のできる人という印象しかない。かっこいい。最近何やってんの、みたいな話になり、こんなの作ったんですよ、と osicomagazine を取り出したら、ジョーさんのつくっている Didion という雑誌の最新号と交換してくれたのがとてもうれしかった。ところで「ジョーさん」という呼び方は、アリですか?
見本誌コーナーもまめにチェックしたり、いろいろ歩き回っていたら、ほぼ時間いっぱい会場にいてしまった。今日の文学フリマ、来場者が6000人を突破とのこと。過去最高らしい。すごいね。とりあえず浜松町駅まで戻る。次の予定まで時間があったのでお茶でも…とカフェを探すもあんまりない。地下にサンマルクを発見し駆け込む。
1時間くらいゆっくりしたのち、西日暮里へ。駅前に新しくできたラーメン屋、めちゃくちゃうまいやんけ! と興奮したが8月にはオープンしていたらしい。まったく気付かなかった……。
見覚えのある建物ですね。
1周年とちょっと記念パーティー。オープンからではなく、物件を契約してから1周年とちょっとらしい。でもそれも10月だったって言ってたな。そのアバウトさが愛おしいね。パーティーは何度やったっていいし。
この冬初めてのおしるこ。
メーンくんといろはちゃんによる、これまでの屋上のあらすじ発表。ホームパーティーに端を発した思いつきが愚直なリサーチと小さな実践の繰り返しで少しずつ現実味を帯びていき、最終的に実店舗として結実していく。永遠に完成ではないというスタンスも、度々出てきた「大学の学食」というキーワードも、素直に肯定できる。大元にある「サイゼリヤっていいよね」という意識もよき。振り返りでなく今後の展望も聞けた。めちゃくちゃよかった。
壁にはこれまでに行われたイベントの様子が展示されていた。世界一ポップでキュートなおじがおったね。