あっ この感じは覚えていたい

いま読むべき唯一のブログ

言いたがりな自分の性分

9月1日(日)。

osicomagazine vol.2リリースパーティー当日。

お昼くらいから、パーティーでの発表のための資料作成を始める。めんどい気持ちもあるしノリでイケるような感覚もぼんやりとあったが、昨日の自分に託されたので素直にやる。移動時間や会場での設営などのことを考え、それらから逆算して締切の時間を設定。概ね予定通りに完了。勝てるような気がする。古代の言葉でいうと「勝つる」ってやつ。

リリースパーティーでは osicomagazine 制作までの流れの振り返りと、本の全ページ解説をすることにした。厳密には全コンテンツ解説のほうが正確かも知れない。完全に新作をリリースするミュージシャンの気持ち。昔からバンド活動とそれに付随するいろいろなことへの憧れがあったので、ひとつ叶えることができた。気分。最初は意識していなかったけど、出版記念イベントを「リリースパーティー」と呼ぶこともそのうちのひとつかも知れない。待っていても何も起きないことを学び続けた人生。ぜんぶ自分でやる。うんざりするくらい目の前飛び回ってやる性。だれに頼まれたわけでもなく自分で考えた企画なので、その分きちんとやろうという気持ちになる。意思決定を誰かに委ねてはいけないのだ。

途中、セブンイレブンレッドブルを買い求め、18時すぎに屋上に。メーンくんがテキパキ設営するのを眺めたり、少し相談をしたり、ひとりでそわそわしたりしているうちに19時のオープンが迫る。実際だれも来なかったらどうしよ…どうしようもないがダサくて悲しくはなるな…と思っていたが、何人か気の早い友人が19時のオープン前に来てくれて胸をなでおろす。

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オープンしてからはいい感じにお客さんがきてくれて、最終的に15名くらいになっただろうか。これまでの活動が実を結んだような気がしてありがたかった。「屋上は前から気になっていたけど行くきっかけがなく、たまたま今日は近くにいたから」という理由で来てくださった方がいて、ぼくがやりたいのはまさにこういうことなんですよ! と感激しまくる。劇的である必要はないけど、今より少しでも新しい何かに踏み出すきっかけをつくりたい。Netflixでは原作モノのアニメばかり観てしまうぼくですが、根本ではそういう想いでやっております。よろしくお願いします。もちろん、どんなきっかけであれ来てくれた人には感謝しかないし、様々な事情によって来ることは叶わなかったすべての人にもお辞儀をしてまわりたいんだけど。あとこれは屋上という場所の持つ魅力も大きいなと思っていて、そもそもぼくがそれで好きになってよく行くようになっての今日のパーティーでもあると思うし、ここはぼくのブログだからうまく言えなくてもいいんだけど、原稿を依頼した人たちとの関係性だってそれと相似形であるようにも思うし、期せずして人生を感じてしまう。いや、必然かも知れない。

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短歌を寄せてくださった浪江まき子さんとは、今日初めてお会いすることができた。自分でメディアを始めると、運がよければ会いたい人に会えちまうんだ! もしかしたらいつか田中和将に話を聞くことだってできるかも知れない。これは余談。今回のことで改めてお礼を伝えたとき、「もっとエモい短歌を詠む人はいると思んですけど、私でよかったのでしょうか…(笑)」というようなことをおっしゃって、浪江さんにお願いして本当によかったな〜と思った。

発表ではそれなりに言いたいことを言えたのだけど、ふしぎなことに、そうするともっと言いたいことがあふれてくる。当初の予定を大幅に超えて2時間近く話してしまったというのに。言いたがりな自分の性分もある。そう遠くないうちに、どこかに資料として発表したい。

電車の時間を気にして、屋上の閉店より少し早く出る。帰り道、「日記から始める」という特集タイトルがなんだか自分に向けられた言葉のように思えてウケてしまった。タイトルをつけるのはいつだって難しく、今回もめちゃくちゃ悩んだのだが、意外とよかったのかも知れない。ナイスパーティーだった。いつか振り返ったとき、ここから始まったと思えるようにしたい。

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