さじ加減は全然マイルド
3月29日(金)。曇り。寒いやんけ。
今日は火曜にひと段落したのとは別の件で遅くまで仕事をして、片付いたのが23時半という。久しぶりだな、この感じ。年度末だし、しょうがないね。
地元の友だちが駅前で飲んでいるとのことで、ちょこっと顔を出しに向かう。家を出る頃には0時を回っていた。今日は外に出ることもなくずっとディスプレイに向かっていたから、ポケストップへの連続ログインボーナスが途切れてしまったことに、靴紐を結んでいるときに気付く。少し残念に感じたが、正直なところ、それ以上に開放感の方が大きい。
企業の利益を最大化するためにぼくたちの生活が知らないうちにハックされているという話がある。例えば YouTube がすすめてくる動画は本当にあなたの観たいものですか、というようなこと。Pokémon GO に限らず、というか Pokémon GO のさじ加減は全然マイルドだと感じるし、「歩く」という免罪符はかなり強力な言い訳としてうまく機能していると思うけど、スマホゲームのログインボーナスの仕組みなんかも、レコメンドエンジンほどあけすけではないにせよ同じようなものだ。開放感があるということは自分自身の純粋な欲望ではなかったのだろう。自分が何によって駆動されているのか、注意深く考えるようにしたい。
久しぶりに会う友だちと安酒を飲んでバカな話をしたい、という 100% 自発的な動機で駅前に向かっているところに電話があり、いまいる居酒屋がもうラストオーダーの時間とのこと。コンビニでアルコールを確保し、近くの川原で花見を敢行しようとするもひとりが過度な飲酒で気持ち悪くなってしまい、介抱をその恋人に託し残されたぼくを含むおじたちは退散…と思っていたんだけど、せっかくコンビニで買ったものもあるし、ちょっと話そうやってことで少し離れたところにある公園へ。中学生の頃にはあり得なかった組み合わせであることがうれしいし、同じくらいふしぎだなと思う。
いかにも「友だちと会うことでログインボーナスがたまり…」みたいに続きそうな流れだけど、そんな安易なことはしないぼくの誠実さをわかってくれるかい(唐突な要求)。友だちはソシャゲじゃねンだわ。当たり前の話だが。