やさしい力はどこにある

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どうかな

1月26日(土)。晴れ。午後からめちゃくちゃ風が強くて参る。

他者の習慣を自分のものにすることについて考えている。

友だちでも恋人でもいいんだけど、だれかの何気ない振る舞いやしぐさが自分にとって未知で、思わずそれについて尋ねたという経験が誰にでもあると思う。自分の場合、パッと思いつくのは例えば、食事中に鼻をかむとき食卓から顔をそらすこと、身体を洗うときにタオルを使わないこと、白湯を飲む習慣。カレーうどんの作り方や、挽きたての豆で淹れたコーヒーの香り。

目の前に突然やってきたそういう現象に驚くのは人と関わることの楽しみのひとつで、それを自分のものにしていくのは誰かと関係を深めることの醍醐味なんだと思う。もう二度と会うことがなくても、そういうもの(ちょうどいい単語が見つからなくて、「そういうもの」としか言えない)はずっと残って、気付けば自分自身の一部になっている。あのとき伝えた言葉の歯の浮き具合なんかは忘れてしまうのにね。

最近、いい意味で自分がなくなっているような感覚があり、一方でなにがあっても自分は自分でしかないという強い確信がある。だから今は、人や社会に積極的に関わっていろんなものを貪欲に取り込んでいきたい気分。それだけじゃちょっとつまんなくて、適切な意志と機会を用意すれば、自分が与える立場にだってなれる。かも知れない。

べつに新しくなんかなくて、はるか昔から続いていることだし、意識せずともみんなやっている。けれども、改めてそのことを自覚して、少しずつ世界が更新されていくさまを想像するのは楽しい。願わくば自分も、そのシステムの、サイクルの一部でありたい。やさしい力はここにあるのかも。