うっかり饒舌に
2月10日(日)。晴れ。昨日の雪のせいか、芯まで冷えるような寒さでつらい。
夕方、三ノ輪へ。初めて下りる駅だ。日比谷線のアナウンスの音声だと「レノア」と同じ言い方で驚いた。思っていたのとちがう。
目的は、ツイッターで見かけて気になっていた「山谷酒場」というお店。
記事で見たジョーがいたので思わず撮ってしまう。『あしたのジョー』はたしか兄が買っていて、それを子どもの頃に少し読んだ覚えがある。たぶんそのとき小学生で、当時はまったく引き込まれなかった。今読んだらちがうんだろうけど、まだどこかにあるのかな。
駅からは歩いて10分くらい、ジョーが見えたらもうすぐそこ。
約束していた坪井くんが少し遅れるとのことで、一人で始める。最近は、登場人物の名前を出していくモード。全然知らない人のことを断片的な情報から想像するのも、誰かの日記を読むことの楽しみなんじゃないかと思って。
坪井くんはおれがまだ都内に住んでいた5年くらい前、吉祥寺の「ささの葉」でたまたま同席したのが最初の出会い…だったはず。当時の彼の勤め先(の彼の所属とは異なる部署)と仕事したことがあるとか、微妙なつながりがあったんだけど、それは今も関係が継続していることとは特に影響してないな。彼の全方位的な誠実さやそこから逸脱しようともがいている(ようにたまに見える)ことを、とても魅力的だと思っている。ナイーブなところも好き。年齢は少し下なんだけど、たぶんおれより全然しっかりしている。なのに飲みの席で自然に醸し出す後輩感が絶妙で、うっかり饒舌になってしまう。えらそうに言えることなんてないんだけど、真剣に聞いてくれるから、つい。恐ろしい才能…!
お店の雰囲気もよく、出てくるものは全部おいしい。話も大いに盛り上がり、屈指のグルーヴィーな夜であった。