「よい街」認定の際
5月3日(金)。めちゃくちゃに晴れた。近年稀に見るレベルの早起きを経て、新幹線に乗って静岡へ。「ストレンジシード静岡」というイベントが目的。「街にあふれ出るパフォーミングアーツの祭典!」とのこと。
こういう類のものを楽しむことにまったく縁のない人生を送ってきたが、べつに積極的に選んでそうなったわけではない。「ロロ」とか「ままごと」とか、名前は聞いたことがあったので、機会があれば全然観る意志はあるんだよ! と最初は張り切っていたのだけれど、結局、ロロを観たあと昼食をとりながらビールを飲んでいたらもうそっちのほうが楽しくなってしまって、他には何も観なかった…。
(ひとつ体験しただけでそのジャンル全体について語るあぶなっかしさに目を逸らしながら)演劇って、小説を読むのに近いんだなと思った。想像のための余白の多さが。屋外でのパフォーマンスだったから、劇場ではまた印象がちがうのかも知れない。まあ、それでまたちがう感情を抱けたら、それはそれで儲けもの。
静岡、空が広くて道がデカくて街のいたるところにベンチがあって、とてもよい街だった。東京から新幹線で1時間なら気軽に行けてよい。そういえば、かつて鳩くんとしきじに行ったとき、昼に寄ったつけ麺屋も静岡駅周辺だった気がする、めっちゃおいしかったんだよね。「よい街」認定の際、「うまいラーメン/つけ麺屋がある」というのは、必須ではないがかなり有利にはたらく。
ここだったはず。時を経て断片的な記憶がまとまっていくのはよい。こういう瞬間のために生きているのかも。