トントン拍子で話が進み
3月17日(日)。晴れ。
友だち――と言っても数年前に1度会ったっきりで、あとはいつものように SNS でたま〜に交流があるくらいなんだけど――のほそかわゆみさんの、両国にあるアトリエに行ってきた。
インスタグラムにアップしていたこのワンピースに一目惚れして、「これめっちゃいいですね」的なコメントを残していたらそこからトントン拍子で話が進み、シャツを仕立てていただくことになり、採寸してもらってきたのだ。
「採寸」という言葉から首とか腕とか胸囲とか、とにかくメジャーで測られまくるのを想像していたのだけど、実際はというとユニクロのシャツを着て、それを元に袖を折ったりボタンを緩めたりしたのをマチ針で留めるというのが主な作業で、しかし考えてみればこのやり方のほうが断然合理的で、感心しちゃった。女性の場合は細かく計測するらしいけど。日本が世界に誇る企業が研究の果てに導き出したサイズを基準にする、というのはなんだかかっこいい。その世界では当たり前のように行われていることでも、自分のような門外漢にとっては本当に新鮮。
納期についての話題になったとき、「近々イベントなどはありますか?」と聞いてくれたのがうれしかった。自分たちが何を作っているのか、ということにすごく自覚的であるように感じられて。ひとでくんとおにくちゃんのパーティーのことを言ってみたけど、間に合ったらいいな。
お会いするのはひさしぶりだったけど、初めて話したときと変わらない印象の、とてもチャーミングで笑顔がすてきな人でした。
打ち合わせが終わったあと、秋葉原まで散歩した。6年くらい前、一ノ江に住んでいたとき、秋葉原 MOGRA のイベントを午前2時すぎに抜け出して歩いて帰ったことがあったんだけど、そのときに見た覚えのある景色がいくつかあって、ひとり静かに興奮した。こういうのは誰にも伝わらないのがよい。それから、川を見るたび川の近くに住みたいと思う。その点において東京の東側はかなり好き。