最近のおれについて(2018年10月23日版)
「〜について」というタイトルで 1 記事につきひとつのトピックについて書く、というルールを課していたけれど、そう思い通りにはいかない。
9月後半あたりからのできごとやら思っていることやらを取り留めもなく綴っていくぞ。「ルールを決めて、ときどき破る」というの、マジで自分にとって一生有用な考え方だなって思う。ありがとうグルービジョンズ。
現状を確認することで自分の立ち位置を把握し、そこからさらなる飛躍を目指す。今はこうする必要があっただけのこと。じぶんで決めたルールを平気な顔して破るのはいかがなものか、という意見もございましょうが、とかく過剰なまでに一貫性を求められる現代社会において、おれはコロコロ意見を変えていきたいんだよ。変化はし得。知らんけど。知らんけどは照れ隠し。はい。
BUMP OF CHICKEN をよく聴いている
我々のような、アラフォーに片足突っ込んでるくらいの 30 代はやれ『THE LIVING DEAD』がいちばんよいだのやれ『jupiter』まではよかっただのと言いがちだけど(そうなの?)、今のいちばんの推しは『COSMONAUT』。リスナーをいたずらに鼓舞せず、現状肯定に留めた控えめなメッセージ。アルバム全体にほんのり漂う死や過去の匂い。繰り返し歌われる、かつて憧れていたものへの後悔や諦め。本作における「あなた」や「君」は藤原基央自身ではないか。そんな邪推もしたくなる、内省的な雰囲気。ミスチルでいうと『深海』のようなアルバムなのかも知れない。そんなの好きになるに決まってるじゃんね。
人にはみな積み上げてきたものがあるから、単体での評価は正確でないかも知れない、ということで聴いてみたひとつ前の『orbital period』もなかなかよい。リリース当時、どんな気持ちで聴いていたのか思い出せなくてちょっと悲しいけど、今、とくに好きなのは『プラネタリウム』。
藤原基央の歌う「信じる」の概念、一生俺には到達できそうにない🤣
— おしこまん! (@osicoman) 2018年10月12日
これはたしか『飴玉の唄』を聴いたときのツイート。
そんなこんなで、人生で何度目かのバンプだいすき期を謳歌しているタイミングでの新曲。めちゃよい。
昔バンプが好きだったすべてのおじとおばにも刺さり得る大名曲。2018 年に『ベル』が帰ってきた! おれには刺さった。
本を読むようになった
読書の秋、ですね。おれの悪い癖なんだけど、買った本をとにかくすぐに読まない。最近は 2 年前に買ったメレ山メレ子『メメントモリ・ジャーニー』(もうちょっとで終わる)と、半年くらい前に買った若林恵『さよなら未来』(厚いので毎日少しずつ)を読んでいる。ものすごく大ざっぱな言い方をしてしまうと、どちらも「人の心」を扱った本だと思っている。そしてそれは今のおれにとって最も関心のあること。
「いままで信じていたシステムが崩壊したときに人はなにを信じ、なににすがるのかに興味があるんです」わかる!!!!!!!
— おしこまん! (@osicoman) 2018年10月18日
これは『さよなら未来』からの引用。テクノロジーの発展が個人の幸福にあんまり寄与しない、生活を豊かにしないことがわかってしまった今、はっきり言って、もうこういう話しかしたくないでしょ。
クロスステッチを始めた
厳密には「始めた」ではなく「再開した」の方が正しくて、下の画像は 3 年前にやってみたもの。スプラトゥーンに出てくるギアブランド、ホッコリーのロゴ。
初めての割にはまあまあうまくできたのが気分よくて、そのうちまたやりたいな〜と考えていたのだけれど、ふたつめに着手するのに 3 年もかかってしまった。そんなことってある?
付け加えると、もともとクロスステッチというものをおれはタキタに教えてもらった。このホッコリーのロゴをつくる 3 〜 4 年くらい前のこと。腰が重いにもほどがある。
それはそれとして、いざ再開してみると、どれもけっこう出来がよくて満足。積極的に自画自賛していくスタイル。
終わりよければすべてよし!まあまあいいんじゃないでしょうか pic.twitter.com/lusWvHbtuR
— おしこまん! (@osicoman) 2018年9月25日
ということで、リュックにみずポケモンを縫いつけてみた。やっぱ糸の選択をミスったな〜、もっとはっきり差がある方がよかった。まあ、次から気を付ければいいという学びを得たから、結果的にはアドしかないんだけど pic.twitter.com/MY3EPfqPPn
— おしこまん! (@osicoman) 2018年10月15日
どう? 悪くはなくない?
基本的な縫い方の情報はネットを探すと見つかるんだけど、作業をしていて発生した個別の問題の解決方法は見当たらなかったりする。聞ける人もいないし、検索ワードも思いつかない。詰みか…と困っているとき、すばらしいアイディアは降ってくる。それは刺繍が完成したときよりうれしい瞬間かも知れない。
針を通すときに繊細な位置合わせが求められるので、「あっ、もうちょい上」「右すぎた〜」とか思いながら刺し直しがち。そんなことを繰り返していると、布に本来は不要な穴があきまくってしまう。これはよくない。一発で完璧な位置に刺したい。なにか方法はないものか…と悩んでいたとき、不意に聴こえてくる BUMP OF CHICKEN『プラネタリウム』。氏曰く、「実在しない穴を開けて恥ずかしい名前つけた」………これだ! 反対側からあらかじめ通したい位置に穴をあけておけば、ミスらず理想的な位置に針を通せる。これに気付いたとき、震えたね。やはりおれは天才…と思った。
あらかじめあけた穴は周囲の環境によっては見えづらい場合もあるんだけど、デスクライトなどの照明に布をかざすとばっちり確認できる。その様が「これマジでほぼほぼ手作りプラネタリウムじゃん、僕しか知らないここにしか無い星じゃん」って感じで、やるたびに笑顔になる。恥ずかしい名前はつけないけど。きりがないから。
「ジャン談」は続いている
島根在住の明日さんと週刊少年ジャンプについて話すポッドキャスト「ジャン談」について、建材さんがとてもいいことをツイートしてくださっている。ありがとうございます。
「今週のジャンプ読んだ?あれどうだった?」っていう、週初めの教室のあの空気というか、普段の分け隔てなんて無視したグルーヴみたいなものがジャン談にはあって、そこそこいい大人だけどそんなの忘れるぐらい聞きながらにこにこしてしまう
— 建材 (@moenai_kenzai) 2018年10月19日
これはまさにおれが目指しているもので、こんなにもずばり言い当てられるなんて、建材さんはおれなのかも。それは言いすぎ。ともかく、教室でダベってる雰囲気はかなり意識してやっている。
ちょっと裏話的なことを言うと、このスタンスは、長く続けていくために必要なことを考えて後から身につけたものである。毎週毎週、細かく内容を吟味したり過去との整合性を検証したりしていたら気力が保たない。好きなマンガに対しては自然にそれをすることもあるけれど、全作品に対してできるものではない。そういうのはネットのマンガオタクに任せておけばいい。自分がやるよりよっぽどうまくやってくれるから。
あくまで 1 ジャンプファンとして好き勝手言う。あくまで 1 ジャンプファンでしかないから、おもしろくないものはおもしろくないと言う。評論ではなく感想。だから、自分の発言が影響力を持つようになってはならない(地球がひっくり返ってもそうはならないだろうが)。
ただ、明日さんがどう考えているかはわからない。実はジャンプ感想界隈のご意見番みたいなポジションを狙っていたら草。おもしろいので、ぜひ狙ってほしい。
3 年弱続けて、支持してくれる人が少しずつ増えてきたような印象がある。ありがたい話である。いつまで続くんだろ。次回が最終回の可能性は常にある。
外に出るようになった
友だちにその友だちの友だちを紹介してもらったり、昔から定期的に集まっていたり、ネットで交流のある人に連絡してみたり、積極的に人に会うようにしてみている。埼玉に引きこもっているような生活がずいぶんと続いていたので楽しい。
「缶つま」シリーズってひとりで飲むときには選択肢に入らないよね。初めて買った。
4 年くらい前から続く集まり。4 年後も同じようなとこで飲んでそうな安定感がある。
1時間後にアイコンがドラえもんの人と初めて会うんだけど、一体どんなドラえもんなんだろう…
— おしこまん! (@osicoman) 2018年10月21日
こんなドラえもんでした。
ツイッターで声をかけて実際に会う、という一連の流れはおれの中では 2011 年くらいがピークで、以降ゆるやかにそういう機会は減っていった。最近は年に 1 回あるかどうか、という程度だったのですごく新鮮。
ふたりともおれより 10 歳ちょっと若くて、生命としても新鮮である。変な意味ではなく。変な意味ってなに?
自分がインターネットで知り合った人たちのことを思い出しても、10 歳上ってほとんどいなかったような…。すごい世界だ。こういうとき、柄にもなく「立派な大人として振る舞わなければ」という気持ちが発生してしまうのだが、そんなの無理なんだよな。なぜなら立派でも大人でもないから。意外とおれもまだまだ常識に縛られていた、と気付けて有意義ではある。まあ、そもそも立派な大人だったら声かけてもらってないっしょ! オーケーオーケー! 余計なことを考えてしまった。最終的にアスファルトの上で寝た記憶があるし、大丈夫だと思う。無理はしない。
まだまだ続くであろう若者たちの人生に、なにかしらポジティブな影響を与えることができたらうれしい。これまた大人みたいなことを思ってしまったが、べつに年齢は関係ないな。一方通行ではなく、それぞれにとってそうでありたいものだ。そしてそれは、今までに出会ったすべての人に対しても言える。
すぐにふわっとしたデカいことを言う、とトロニーくんに指摘されたがやめない。
最後に
よかったら何か買ってください。
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(たぶんトータル 240 分くらい、約 5300 文字、どう考えても時間かけすぎ。公開後にちょいちょい修正を加えてもいる)