あっ この感じは覚えていたい

いま読むべき唯一のブログ

2020年・第35週

なんか急に闘志が湧いてきた。まあまあ長い。

8月24日(月)

  • 昨日は涼しかったのに、結局暑い。
  • 自室の窓には冬に貼った断熱シートが今もそのまま、まあ、べつに剥がす理由もないし。ベランダに出るために何気なく目をやったら、断熱シートの内側に小さな蜘蛛がいた。逃がしてやりたかったが、冷房のないこの暑い部屋でシートを剥がしてまた貼り直すのがだるすぎて放置してしまった。
  • 『アクタージュ act-age』の件でジャンプ編集部が叩かれているがあんまり同意はできないな〜、という話を明日さんとした。明日さんと意見が対立することってあんまりなくて、それはこのポッドキャストのよいところでもあり悪いところでもある。けっこう似てるけど細かい差異は当然あって、そこに注目するのが通の楽しみ方(最近だと、ギャグ・コメディー作品の好みの違いとか)。知らんけど。
  • ジャン談の mp3 ファイルは AWS にアップロードしてあって、第 1 回からすべて聴くことができる。html などは別のレンタルサーバーに置いてある。わざわざ分けているのは、mp3 を一般的なレンタルサーバーにアップしていくと、すぐに容量の上限に達してしまうからだ。AWS には上限がなく、そのかわり、転送量に応じた従量課金制である(だよね?)。だいたい毎月の請求額がちょっといいパフェ代くらいになる。クラウドファンディングで支援を求めたこともあり、その節はありがとうございました。
  • しかしそれは続かず、一度きりでやめてしまった。生活が困窮するような金額では全然ないし、「いざとなったら手を差し伸べてくれる人がいる」のがわかったら満足したというのもある。自分はそういうことをしがち(好きなように生きてる風で、本当は不安でいっぱいなのだろうか)。とは言え安くて済むならそれに越したことはない。
  • 2 ヶ月くらい前に急に閃いて、最新 4 週分の mp3 を従量課金の AWS でなく、他のファイルと同じレンタルサーバーに置くようにしている。週刊誌を扱っている以上、需要があるのは新しいエピソードで、そこだけでも課金が発生しないようにすれば費用を抑えられるんじゃないか、という読み。4 週分 × 本編・フリートークで最大 8 本。1 ファイル 30MB だとして、240MB。この程度ならば、サーバー容量がいっぱいになってしまうこともない。
  • 今のところ、この試みはかなりうまくいっている。請求額もわかりやすく減った。新しいエピソードを更新するたびにパスを書き換える必要はあるが、そのくらいは全然いい。
  • 作業を簡略化するなら過去のエピソードはばっさり切ってしまえばいいんだけど、個人的なこだわりとして、バックナンバーは聴こうと思えばぜんぶ聴けるという状態を保っておきたかった。この世界には「さかのぼって第 1 回からぜんぶ聴きました!」という強者もいて、そういう報告を耳にすると自分のやったことに意味があったんだと実感できる。ありがたし。
  • 最近は音声配信がブームだそうで、そのためのアプリ/サービス/プラットフォームもたくさんあるっぽい。そういうのを利用すればきっといろんなコストを気にせず、今より手間も少なく済むのだろうけど、利用することで失われる自由や生じる制限はたぶんあって、何にも縛られたくないわたしにその選択肢はないのだ。ただし 100 万ドルで独占契約オファーがあったりした場合は別です。ご連絡、お待ちしております。

8月25日(火)

  • 昨日投函した手紙が長大すぎてポストに戻ってきていてウケた。切手が 10 円分足りないよ、とのこと。ちょっとこの内容はどうだろう…テンションに身を委ねすぎたかも知れない……と不安もあったので、戻ってきて助かったとも言える。正確には、半分くらいは戻ってくるだろうなと思って出したフシがある。そのまま届けばそれでいいし(そこに書かれた言葉も決して嘘ではないから)、戻ってくるならその時にまた考えればいい——追加の切手を貼って再び投函するか、書き直すか、捨ててしまうか。自分の意志だけで決めたくなくて、他の何かに委ねたかったのかも知れない。自分ひとりではどうしようもないものも前にした時、人間にできることはあまりない。
  • BUMP OF CHICKEN を聴く。藤原基央は、自身の曲作りについてよく「曲が求めているものをかたちにしているだけ」といった趣旨の話をする。最初に何かのインタビューでそれを見た時は素直にかっこいいと思ったし、けっこう真に受けていたが、ある時、気付いてしまった。曲が求めるとか言っている割にはその時の流行に乗るよな、と。曲を自分やバンドより上位の存在として語る彼の仕草から、ぼくは勝手に曲を神様のような全知全能の存在と捉えていたのだけれど、そんなことはなかったってわけだ。本当に曲に何か意志のようなものがあって要求してくるのかも知れない、それは当人以外にはわからないことだけど、結局のところ、ここでいう「曲」は藤原基央なのであろう。当たり前の話すぎるが。
  • 夜、台所で夕飯の支度をしていたら妙に首がかゆい。この感触は蛍光灯の紐が当たったのとは違う。手で払ったら小さな蜘蛛が床に落ちた。昨日、断熱シートの内側にいたやつか…? わからんけど。ちな蜘蛛は益虫らしいので殺したりはせずそのまま放置。

8月26日(水)

  • 戻ってきた手紙をどうしたものか。切手を追加してそのまま出す、という選択肢が最初に消えた。封を開け、薄目で読み返し、全面的に書き直した。今回は念のため投函前に重量を確認。20.5g なのでセーフ。25.0g までは 84 円。
  • 手紙を書き終わったところで、最近ご無沙汰でいた万年筆の分解 & 洗浄。いつもよりも入念にやってみる。きれいに落としたつもりでも、ペン先やコンバーターを水に沈めて放置しておくと内部で固まったインクが融けるのだそうで、数時間後に見てみると水に色がついている。きれい。
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    まあ、ペン先等が沈んでるのは左側のやつだけなんだけど……(写真をアップしてから気付いた)
  • クロスステッチを進める。完成には至らず。せめてもの抵抗として、これまでの制作物をまとめたモーメントをつくった。よい眺めである。 twitter.com f:id:osicoman:20200831005950j:plain

8月27日(木)

  • シャキッとせずぼんやりとしたまま1日が終わりそうだったが、クロスステッチ作品をひとつ完成させることで最終的な収支をプラスに持っていくことができた。モチーフとしたアクセサリーがプリミティブな図形を組み合わせたものだから、自然と平面構成のようになり、その感触が自分にとって新鮮だった。これまでは実際にあるものをドット絵に変換するという意識でやっていて、今回も最初はそのつもりだったのだけど、最終的に違うインスピレーションをもたらしてくれた。クロスステッチについてはちょっとマンネリを感じていて新しい何かを模索したいタイミングでもあったから、次へのヒントになりそうでうれしい……と書いて、自分はけっこうクロスステッチに対して本気なんだなと気付いた。いいじゃん。 f:id:osicoman:20200831010010j:plain
  • しいたけ.による射手座の2020年下半期の占い、まあまあ当たっているような気がしたが、「おれはいつもこんな感じだけど…」とも思えてきたのでやっぱりそこまで当たっていないのかも知れん。でも占いってなんなら当たっていないことの方が重要なんだと思っている。自分の素朴な実感と、当たっていないと思った言葉のズレについて考えることが、いつか自分の力になるのだ。前提として、その言葉を信頼できていないと、だめだけど。
    射手座(いて座)- 2020年下半期しいたけ占い | VOGUE GIRL

8月28日(金)

  • ここ数日、かつてと同じような勢いでツイートをするようにしてみたら、元気になってきた気がする。久しぶりにこうやってまとまった日記を書けたのは絶対にそのおかげだと思う。
  • 自分にとっては、ツイートが何かを考えるためのとっかかりになることが多い。そこでは結論を出そうとはせず、とにかく数を撃つ。そうやって蒔いた種のうち、たまに「問い」として生長していくようなものがあればオーケー。あとはやってみるなり勉強してみるなり、ブログで膨らませてみたり、好きにすればいい。自分以外のツイートも種になりうるのがよいところで、だからアナログのメモ帳や数多あるメモアプリを使うのは違う。もちろん、種になりうる他者の言葉というのは Twitter 以外にも無数に存在していて、本でも小説でもドラマでも映画でもゲームでも音楽でもなんでもよい。その時々で肌に合うものを選びとっていけばいい。
  • Twitter で社会的なニュースに対して言及することの虚しさは変わらずに存在するが、それ自体を無意味だとは思わなくなった(ちょっと前までは「そんなことしたって世界はよくならないよ」とか考えていた)。安易な連帯などからは引き続き距離を取っていきたいが、一個人として、特定の問題に対してどう考えているのか、表明するのは大いに意味のある行為だ。少なくとも今、自分にとってはそうである。言いたいことを言えなくなったら生きている意味がない。

8月29日(土)

  • 月イチ連載の締切が迫っている。作業通話アプリ mocriせしくんが作業部屋を用意していたので入室してみる。そこでは作業 45 分 + 休憩 15 分が 1 サイクルになっていて、ちょいちょい雑談が盛り上がって休憩が伸びたりしたものの、5 〜 6 時間くらいやって、ひとまず完成まで持っていくことができた。煮詰まっている時には何気ない会話が突破口になったりして助かる、ありがとうございました。
  • それにしても、次回の更新でもう 8 本目である。いまだに実感は湧かないが、それはそれで毎月楽しく書けているのでよい。それ以外に求めることなど何もない。これからも応援してくれよな! tokyo.whatsin.jp

8月30日(日)

  • 原稿作業のためにこの土日は予定を入れずにいたのだけど、昨日で一通り完成にまで持っていくことができたのでパーっと遊びたい。誰かとお茶をしたい気持ちがあり、迷った末に意を決して声をかけてみるも、タイミングがかみ合わず。それならば、といつものように大宮へ。好きねえ。
  • つけ麺をキメたのち、お気に入りの ALLEYCOFFEE へ。最近、スタッフの方とすっかり仲良くなった。クロスステッチが趣味であることを話したら、「わたし、もともとアパレルの仕事をしていて、今度うちに余っている刺繍糸を差し上げますよ」とのこと。うれしすぎる。 alleycoffee.jp
  • わたしはお店でスタッフの方に話しかけられるのが全然苦ではないタイプの人間なので、どこかで見かけた際にはお気軽にお声がけください。インターネットではそういうのまじ無理みたいな意見が多数派っぽい感じがあるので、なんとなく声をあげておきたい気持ちがある。本当はどうでもいいと思っている。
  • コーヒーゼリーがあまりにもきれい、そんな風に感じる自分がいるのがおもしろかった。パッサパサの感受性にうるおいが戻ってきた気がする。今度つくってみよう。
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    スプーンのストローク
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    大自然っぽさ
  • 最近の興味の対象であるクロスステッチや古い携帯ゲーム機のカスタムは、どちらもわかりやすいゴールがあって、よっぽどのことがない限り、最初に想像した通りのものができあがる。あらかじめ決められた工程をなぞるのが主で、制作過程で次々とマジックが起こって、最終的に思ってもみなかった場所にたどり着ける、というようなことはほとんどあり得ない。今の自分に足りないのはこれで、つまりは「やっていき」がなかったのだ。気付けさえすれば話が早い。地獄のような暑さも少しは落ち着き妙に元気になってきたし、感受性もぼちぼち仕事をしてくれそうだし、やっとやれる気がしている。
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    失敗した失敗した失敗した失敗した……