やさしい力はどこにある

いま読むべき唯一のブログ

派手さを排除して

4 月 12 日(金)。晴れ。あったかいようでちょっと寒い。

きたぜ恵比寿、目指すはリキッドルーム、待ってろ GRAPEVINE

19 時開演、恵比寿着が 18 時半。駅から少し歩くから急ぎたい気持ちもあるが、ここはグッとこらえて富士そばへ。腹が減っては戦はできぬ、ライブやフェスを「参戦」と呼ぶ人もいるし。かつてのぼくはそういう言葉づかいをいかがなものかと思っていたけど、別に間違ってはいないんですよ。その人にとってそうで、それが誰も傷つけないことであれば、咎める必要なんてない。そのことに気付くのに、ずいぶんと時間がかかりました…。

2 月にリリースされた『ALL THE LIGHT』をひっさげて(「ひっさげて」ってミュージシャンのライブに関する文章でしか目にしない印象がある)のライブツアー。6 月末まで続く、今日はその初日。最近はすっかりおじしぐさが板についてきて、「平日のライブはそんなに行きたくないんよ〜」と思うこともあるんだけど、終わってみれば行ってよかった以外の感想がない。

GRAPEVINE のよさを人に伝えるのはむずかしい。これはファンの間では共通認識だと思う、確認はしてないけど。

自分でも考えてみたのだけれど、キャッチーなトピックが全然ない。劇的なエピソードも浮わついた話やスキャンダルがあるわけでなく、他のジャンルに挑戦したりもせず(例えば小説を書いたりとか)、活動休止も解散もせず 1 〜 2 年のスパンでアルバムをつくる勤勉さは、たぶん逆に話題にしづらい。なんともニュースになりづらいバンドである。意図的にそんな風な派手さを排除していて(それは肝心の曲もたぶんそう)、だからこそぼくたちは信頼できるんだけど、もうちょっと広く聴かれたらいいのになあ、と歯がゆくなくもない。まあ、それを考えるのはぼくの仕事ではないし、ファンとしてバンドのためにやるべきなのは心から楽しむことだよね。

というのを完璧に理解しているので、めちゃくちゃに楽しんだ。先月の中村佳穂とのツーマンもそこでしか生まれ得ない大変すばらしいものだったけれど、バンドの調子のよさだけを比較すれば今日のほうが断然上回っていた、と思う。初日でこんなん観せられて、最終日にはどこまで仕上がってしまうんだ…。セットリストだってこれからもっと洗練されていくのだろうし、期待しかないですね。

f:id:osicoman:20190412213131j:plain
ライブ後の様子