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おれは下りるぜ

3月1日。曇りのち晴れ。

はっきり言って2月のことを全然好きでなかったから、長い冬を抜けたような気分になって、ついついテンションが上がってしまう。

赤坂ブリッツ。前に来たのもGRAPEVINEのライブだった気がする。もう3〜4年くらい前じゃないかなあ。そのときはライブ後に友人たちと天下一品に行った記憶がある。心が折れそうになるとそういうことを思い出すよね。唐突にそんなことを言ってみたりもするけれど、全然元気。なぜなら春なので。

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こういう悲劇を繰り返さない為にも、チケットはスタッフに渡す前にあらかじめ点線部分を折っておこう

ゲストの中村佳穂バンド、初めて観たんだけど、本当に衝撃的だった。次に何が起こるのか分からなくて、一挙手一投足、すべてに目が離せない(とか言いつつ、途中でトイレに行ってしまったのだけれど)。彼女の奔放さとそれを支えるバンドの強度、どっちもハンパなかった。ライブが終わって「まじでやばいものを観てしまったな…」と感じたのはずいぶんとひさしぶりである。次から次へととんでもない瞬間が発生して、その度にいろんなことを考えたけど、最終的に「get back」の「夜眠れずに水滴の落ちる音と二人きり」の説得力に圧倒されてしまった。バカみたいな感想だけど、嘘じゃなくて、切実にそうだったんだろうな。

たっぷり1時間弱演奏して、それからGRAPEVINEが出てきて、最初はちょっと中村佳穂バンドに食われてしまっているのでは…と思ってしまったのだけど、全然そんなことはなかった。まだまだ若いもんには負けないぞ、ってべつにそんなことは思ってないだろうけど。このステージ・この瞬間を心から楽しんで演奏していることがどちらのバンドからもビシビシ伝わってきて、それがなによりうれしかったな。そんなのいいライブになるに決まってる。

あの曲がよかった、この曲もよかった、アレンジがかっこいい、田中がごきげんだった、「FLY」でトリプルギターになるの超好き、みたいなことは無数にあるんだけど、それを無理に言葉にする必要もないと思っている(と言いつつたくさんツイートしてしまったけど)。結局のところ、大事なのは気持ちであって、万人が「うまい感想を言うゲーム」に乗っかる必要はないって気付いた。得意な人はやればいいしそういう感想を読んでいておもしろいと思うのも本当の気持ちだけど、それを声高にアウトプットすること "だけ" がえらいわけではないとやっとわかったから、おれは下りるぜ。この日のことを思い出して、泣きそうになったり、拳を突き上げたくなったり、そういうのがいちばん大事。少なくとも自分にとっては。それぞれの大事なものを見つけていきましょう、いや、無理に見つける必要もないか。好きに生きよう。

しかしまあ、なんというか、いや〜、最高のライブだったな。


GRAPEVINE - KOL (studio live 2017)


GRAPEVINE - Alright (Music Video)