行き先はどこでもいい
2月2日(土)。晴れ。風がないのが助かる。
親戚の子が「街に出たい、でも行き先はどこでもいい」と河村隆一みたいなことを言うから(というネタを理解できる人がいるとは思えないが…)いろいろ考えて下北沢へ向かう。
この日の下北沢ではたまたま「天狗祭り」というイベントがあって、天狗の山車が街を練り歩いていた。その一環として地域の高校生が豆まき要員かなんかで駆り出されていたのだが、その高校に通う、親戚の子の幼馴染が参加していて、みごと感動の再会を果たしていた。いい話である。
とにかくベタなことをしようという合意のもと、タピオカミルクティーを飲んだり、シャレたカレーを食べたり、古着屋を巡ったり、それっぽいカフェに行ったりする。「インスタ映え」を揶揄できる立場にいるのはある意味で幸せな状況で、そもそも冬場は雪がすごくて外に出られないような地域に住む彼女や同世代の若者にとっては切実な問題のようである。
下北沢でやれることはやったな…と思い、渋谷へ移動。具体的な行きたいところをあんまり言わなかったのに、通りかかったフライングタイガーに興味を示したのがちょっとおもしろかった。入ってみるとまんまとおれもブチ上がってしまったわけだが…。レジ前のお菓子コーナーがアツい。グミやチョコを買う。
荒牧さんの展示を観ようとヒカリエに。チョコレート屋さんが大集合している催事コーナーにずいぶんと時間を吸い取られてしまった。そうか、バレンタインが近い。なにも買わなかったんだけど、わりと満腹になるくらい試食させてもらってしまった。高いものには高いなりの理由がある、ということをこの歳にしてようやく理解しつつある。ターメリックを使ったチョコが印象に残った。カレーっぽさは全然なかった。
展示はすごくよかった。好きな雰囲気。素朴な驚きを素朴さを保ったまま提示しているのが、狙って意図的にやっているのか天然なのか分からないけど、かっこいいな。うらやましくもある。
そんな感じの1日でした。