あっ この感じは覚えていたい

いま読むべき唯一のブログ

現金でもいいじゃない

ツイッターを眺めていて僕が最も辛い気持ちになる話題のひとつが「コンビニで現金を使ってるヤツなんなの」というもの。要するにクレジットカードや電子マネーを使いなさいよ、という話らしい。

そう主張する人のテンションは一定ではなく、「こっちの方が便利だからもしよかったら試してみてはいかがですか」から「情弱乙!高度に情報技術の発達した現代社会で未だに現金を使ってる人間に生きてる価値なし!」までグラデーションがある。前者のようなテンションならわからなくもないし、自分も誰かに同じような話をしたことはあると思う。後者はちょっと厳しい。そんなにイキってどうしたんですか、現金に最愛の人を殺されたんですか、などと考えてしまう。

現金ダサい派の主張としてよくあるのが「後ろで並んでいる人の時間を奪っている」というものだが、えっ、そうなの? 本当に? 何をそんなに急いでいるのか知らないけれど、そんな風に合理的に物事を考えられるのなら、他人に時間を奪われる可能性も考慮して、あらかじめそういう状況を回避すればいいじゃないか。不測の事態が生じるリスクを無視して思い通りにいかないことに苛立っているのはダサい。それができない己の無能さを、目の前で現金で支払っている人に転嫁しているだけではないか。

と煽り気味に書いてしまったが、こんなこと、もちろん本気で思っていない。そもそもこんなの、どこまでいっても平行線で、議論するようなものではない。現金じゃない方が早い、というのも本当にそうか怪しいものだ。クレジットカードがうまく読み込めなくてモタモタしている場面にも遭遇するし、あらかじめ会計ぴったりの小銭を握りしめてレジに並ぶ人もいる。

あなたが日々めちゃくちゃ便利に使っているクレジットカードや電子マネーを絶対に持ちたくない人もこの世界にはいて、たとえそれが他の人からすればまったく不合理な理由であっても、それを否定していいわけがない。こんなの、自明だと思うんだけど。

僕自身はカードも Suica も使っていて、その便利さは十二分に享受している。一方でやはり現金が最強だと思う場面もある。どちらにも良い面と悪い面とがあり、状況に応じて使い分けるのがよい、と当たり前の結論になるんだけど、一方の声ばかり大きくなるのはイヤなので書いておきます。なお、個人的にはデビットカードが最強だと考えています。

あと、レジをいじる側の人が現金うぜ〜って思うのは一理あるなと思いました。

みなさんがおだやかに生きていけることを祈ってます。ピース!