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GRAPEVINE のライブを観た

4月1日。僕のいちばん好きな GRAPEVINE というバンドの、2月のニューアルバム発売を受けての約2ヶ月半にわたる今回のツアー、の初日。こっちだって、生半可な気持ちで観てはいられないぜ!と、まずは一人で景気づけ。渋谷の富士屋本店。

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これで1000円。15分くらい。サクッと店を出るのが大人。

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渋谷の再開発によってこのあたり一帯はどうにかなってしまうかも、みたいな話があった気がする。

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駅前、こんなに工事してるなんて知らなかった。再開発真っ只中の渋谷の風景はこれからどんどん変わっていくだろうから、写真に撮って残しておくことに少しは意味があるかも知れない、とか思いながらシャッターを押した。誰かの許可とかではなくて、動機の話。

SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX100 光学3.6倍 DSC-RX100

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突然のアフィリエイトリンク失礼します。写真はこのカメラで撮りました。

そして、ライブ会場のある赤坂へ移動。失ってみてようやく気付く、というのはあんまりしたくないんだけど、やっぱり SHIBUYA-AX はよかったな。赤坂 BLITZ は、どこに住んでても行きづらい(ツッコミは必要としていません)。かといってお台場や新木場もアレだし、恵比寿はちょっと小さいし…とかとか。

肝心のライブは、思ってたよりずっとよかった。ツアー初日は演奏がどこかぎこちなかったりこなれてなかったりすることが多かったんだけど、この日はそういう風に全然思わなかった。きっちり練習したのかな。最初ちょっと調子悪いのかと思ったボーカルもすぐにあったまってきたし、会場の音響もよくて、それぞれの音がちゃんと聴こえた。

歌詞に強いメッセージ性があるわけでもなく、いつも「言いたいことは全部曲に込めました」みたいな感じでインタビューでも多くを語らず、そのスタンスを信頼しつつもその "曲に込められた言いたいこと" をすべて受け止められているのか…不安というわけではないけど、100%すべてわかっていたかというと多分そんなことはなくて、それには良い面も悪い面もあったんだけど、この日のライブは、なんだか、言いたいことのすべてが伝わってきたような気がした。自分の耳が育ったということも多少はあるのかも知れないけれど、バンドの演奏がよくなったことの方が大きい、という印象。

ライブを観るたびに感じるのは、それから新曲を聴くたびに感じるのは、20年も続いているバンドで、メンバーみんな40を超えているのに、今がいちばんフレッシュだということ。GRAPEVINE はツアーのたびにグッズとしてパンフレットを作っていて、ちょっと高いよな〜と思いつつもここでしか読めない・買えないのでファンとしては買わざるを得ない(ので買う)のだけれど、今回のツアーパンフレットに載っていたインタビューでは、メンバーが一様に「変化を求めている」ということを話していた。歌詞の書き方も曲の作り方も、ライブのセットリストでさえも、何もかもがとにかくそこから始まっている。その徹底したスタンスが、アルバムを聴いたりライブを観たりすれば一発でわかるのが、このバンドの何よりも魅力的な部分で、そこに嘘がないから、どこまでも信頼できる。こっちも常に新鮮な気持ちでいられる。これまでうまく言語化できていなかったことをはっきりと認識できた。やったぜ!

渋谷駅前の写真を撮ったときに考えたことは写真に限ったことではないと思ったので、こうやってブログを書いたのでした。


GRAPEVINE - SPF