12月5日(月)
今日発売の週刊少年ジャンプは2017年1号。ということで、2016年1号から続けてきたポッドキャスト「ジャン談」も無事2年目を迎えることに。飽きっぽい自分がよくもまあほぼ毎週欠かすことなく1年間続けられたものだと自分に感心してしまうが、それができた要因はふたつあって、「一人でやっていない」ことと「ジャンプが毎週出る」ことだ。
もし「毎週ひとりでジャンプについて話す」という形式だったら、多分7回も続けばいい方だと思う。しかしジャン談は明日さんとやっているので、必然的に相手に迷惑はかけられないなと思うようになるし、そういうプレッシャーだけでなく、逆に責任を分け合うこともできる。責任、というと大げさだけど、ひとりで話すことに比べたらガチガチに作り込む必要もないし、困ったら相手に話してもらえばよいので、気が楽。などと書き連ねるとなんだかビジネスライクな感じだが、話していて楽しいというのがいちばん大きな要因ですよ。それがあってこそのいろいろ。そもそも、ジャンプについて話せる人がいるというのが奇跡的なことだ。もう30すぎなもんで。
もうひとつ、ジャンプが毎週出る(もちろん合併号もあるけれど)というのも大きい。商売だから、というのはそりゃそうなんだけど、毎週20ページ程度マンガを描くなんて常軌を逸してるとしか思えないし、それらをまとめて毎週ちゃんと発売できるシステムもすごい。ポッドキャストを始めてから、以前よりもきちんと読み込むようになったんだけど、それをずっと続けていると、ジャンプがただ「いろんな作家のマンガが載っている」だけのものではなく、それそのものがひとつの有機体のような気がしてくる。
なんだかまとまらなくなってきたけど、2年目もよろしく!ってことです。ご意見・ご感想、「オレをゲストに呼べ!」「明日さんのピアノを聴きたい!」などのご要望があればどしどし osicoman @ gmail.com とかツイッターとかでお待ちしております!メッセージフォームも今後用意するつもりです(今決めました)。重ね重ね、よろしくお願いいたします。
11月17日(木)
この2週間くらい、いくつかの締切が重なって、すっかり生活のリズムが狂ってしまった。17時を過ぎても「よっしゃ〜、今日まだあと8時間くらい作業できるぞ」みたいな気持ちになってしまってよくない。さばいていくスキルが足りてない。甘えもある。それはさておき、夜遅いほうが捗るのは間違いなくて、過剰な早起き礼賛に屈したくない。まあ、もういい歳なので、それぞれによさがあることは知っていて、うまく使い分けていきたい。
そう、自分はもういい歳なのだ。ちょうどあと1ヶ月で33になる。大学出たての頃とかはたぶん漠然と、28で結婚して、30で子どもができて、家を買って…なんてことを思っていた。でもそれは計画でもなんでもない借り物のイメージで、現状、全然そんな風にはなってない。独身・実家暮らしというのが現在のステータスで、めちゃくちゃ稼いでるわけでも、バリバリ働いているというわけでもない。でも別に全然気にしてないし、いつからだろう、気付いたら年齢に起因する焦りというのが、自分からほとんど消えていた(まあ、ただの諦めかも知れないけれど)。
だいたい、若い/若くないという評価が相対的なものでしかない。30過ぎたらもう若くない、という考え方がある一方で、例えば明日もし自分が死んだら、絶対にみんな「まだ若いのに」って言うだろう。葬式のときは、60くらいまでは「まだ若い」扱いになる気がする。所詮その程度のふわっとした概念に振り回されたり、誰かが勝手に用意したモノサシのひとつでしかない数字に一喜一憂するのは本当に意味がない。
世間のイメージというものがあるならそれは自分には1ミリも関係のないことだし、個人的な思い込みだったら多少無理をしてでも捨てないといけない。実際に言ってくる隣人は殴る。そして、死なないで、生き続けて、いくつになっても自由にやりたいことをやる。やっていくしかない、とまでは言えないし、それぞれ好きなようにすればいいと思うけど、自分はやっていく方を選んでいきたい。例えば、ついに明日リリースされる新作ゲームとかをね。
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11月1日(火)
午後、打ち合わせのために東京に出る。ということで、iPhone 7 の Suica で改札を通り抜けてみる。Apple Watch で試したことはあったけど、やっぱり iPhone の方がやりやすい。ウォッチだと手首をひっくり返さないといけなくて、それは普段の生活にはない動きなのでなかなか慣れない。うまく距離がはかれず、別にいいんだけど、ウォッチが改札の Suica 読み取り面にぶつかってしまう。iPhone ならカードと同じ感覚なのでそんなミスもなくスムーズ。持ち物がひとつ減るのはすごいことだ。
10月が終わったので、少し振り返ってみる。紙の osicomagazine リリースは自分にとってとても大きなできごとだった。今となってはああすればよかった/こうすればよかったというのはアホほど浮かぶし、単純なミスもたくさんあった。けれども、自分にとっては全然そんなの気にならないくらい得るものがあって、大げさにいうと、これまでの自分の人生をすべて肯定できたような気がした。まあ、普段から割とそういう感じで生きてるんだけど。トーニャハーディングからのブログでのアンサーもめちゃくちゃアツくて、本当にありがたい。お互いの個人的なことなので第三者がどう思うかはわからないけれど、「距離感」というのは絶妙なタイトルだ。感服。
今月は紙の osicomagazine によって停滞していた他のことをグイグイ進めていきたい。締切があるのは幸せなことだ、と言い聞かせてやっていく。全然大丈夫。
10月29日(土)
休みの方が早く目がさめる。
朝、テキパキとソフトバンクに電話して MNP 予約番号を発行し、アップルのウェブサイトから iPhone 7 のピックアップ予約を済ませ、ビックカメラで SIM を焼いてもらい、アップルストアに行って支払いを済ませ、移行作業を始めて手持ち無沙汰になったときに撮ったのが以下の画像である。
もともと、今度こそ MVNO にしようとは考えていた。いわゆる2年縛りが消滅して自由に解約できる期間はメモしてあったし、MVNO 業者の目星もあらかじめ3つくらいつけておいた。だからまったくの無計画という訳ではなかったのが、今日やるぞ、というのは朝になんとなく決めたことだ。腰が重い自覚と変なところはフットワークが軽い自覚とが同時にあるんだけど、これに関してはうまいことよい感じに落ち着いてよかった。
結局、アップルストアには2時間もいてしまった。夕方、渋谷を出る頃には、昼間いなかったコスプレ人間たちがいて、ハロウィーンなことに気付く。日が沈むのに合わせて異形の者たちが集まってくるのはちょっとリアリティーがあると思った。
10月23日(日)
朝、西川口に降り立つ。どうしてもほしくなって、絶対に早々に完売することはないだろうなと思いながらバスに乗ってSKIPシティへ行き、「あそぶ!ゲーム展 ステージ1:デジタルゲームの夜明け」のカタログを購入。展示自体は2月に終わっていて、今は「ステージ2」をやっている。「ステージ2」のカタログは現在制作中らしい。この後に予定があったので展示はスルーし、たまたまやっていたヒーローショーみたいな催しの人ごみをかき分け脱出。急いで次の目的地、成増へ。
友人の飯沢さん・永田くんと合流し、2014年の閉店から早2年、高田馬場から移転しきた中華そばの名店「べんてん」へ。着いた時点で20人強並んでいたが、3人もいればそれほど苦にはならない。12時50分くらいに並び始めて、入店までは1時間ほど。並んでる間、ここには書けないような話をたくさん聞く。
2年ぶりに食べた中華そば。はあ…好き……。
べんてん、店内がすごく静かだった。ほとんどが一人客だったからというのもあるとは思うけど。小学生くらいの男の子も大人しくしていたのが印象的。空気を読んだのか。店内にはラジオや有線などの BGM もない。ふたりいたスタッフはどこかのウェブの情報によると親子だそうで、そのおかげかほとんど会話がなく、また手際がすこぶるよいので変に食器がぶつかる音なども聞こえない。時折ドンブリを洗う音が聞こえる程度。皆が静かにラーメンを待つ様子を飯沢さんが「修道院みたい」と言っていた。
ただ、店側がこのような雰囲気を強制しているわけではないと思う。お店の方には全然ピリピリした雰囲気はなく、誠実な仕事をしているな、という印象しかない。また行くぞ。
そのあとは池袋に移動し、ファミレスでゲーム(電子でない)で遊んだりポケモンセンターを冷やかしたり公園で缶ビールを煽ったりして解散。昼間は暑かったのに、夜の公園は冷える。Apple Watch には日の出/日の入り時刻を常に表示しておけるんだけど、それによるともう日の入り時間は16時台だ。もうちょっと秋でいてほしい、というような個人的な願いが届くことはなく、季節は淡々と巡る。つってね。
10月21日(金)
風呂場のリフォームが始まった。数年前にはリビングをいじった。これから家のいろいろなところにガタがきて、というか築年数もそれなりだっと思うし、もうきているガタが表面化しだして、その度に少しずついろんなところを直していくことになるんだと思う。延命措置。現在この家の所有者である親が死んだら、この家には誰が住んで誰が管理するんだろう。
夜はコミティアのために上京してきた『島根の至宝』こと明日さんと飲みにいく。彼とは週刊少年ジャンプについて話すポッドキャストを1年弱続けていて、収録のために毎週1〜2時間は定期的に話している。2016年いちばん多く会話した相手かも知れない。のだけれど、実際に会うのはこの夜が2度目だった。初めて会ったのはたしか3年くらい前で、そのときは「あっ、どうも」「どうも」くらいしか話していないので、ちゃんと実際の姿を認識したのは初めてと言ってもいい。アイコンが実体を持った。不思議な関係だと思う。
ちなみに、彼を一言で表現すると以下のような男だ。
明日さんはまさに私たちの「明日」、すなわち「未来」を照らす決して絶えることのない光
— おしこまん! (@osicoman) 2016年10月22日
つってね。