あっ この感じは覚えていたい

いま読むべき唯一のブログ

10月4日(火)

これを打っているのは10月5日の午前3時半すぎだから、「昨日」って言ったときに指すのが3日なのか4日なのかわかりづらい(ヒコヒコくんの作品にそんなタイトルのものがあったような)のだが、ここでは3日(月)を指すこととして、昨日は午前中に仕事で茨城に行かねばならず、早起きと通勤ラッシュで朝から消耗してしまった。ラッシュの時間帯に知らない駅を使うのは緊張する。うまく乗り換えることはできるのか、乗り換え先のホームまでの距離はどのくらいか、万が一目的の電車を逃した場合、その次にくる電車は何分後なのか…。考えることが多い。

 

ということで、とにかくぐったりし続けた日だった。スタバで新しく始まったお茶シリーズ、柚子のを飲んでみたらおいしかったのが救い。

 

その翌日、すなわち4日(火)、要するに今日は、仕事でもプライベートでもやらなきゃいけないことが山積していて、全然落ち着かなかった。毎日5くらいの忙しさに等分したいのに、なぜ特定の1週間だけ250くらいの忙しさになったりするのだろうか。

 

というのを言い訳にこの日記をサボろうとしたが、たぶんここでやめたら二度と書かないと思ったので自分で自分を鼓舞しながらフリック入力に励む午前4時です。寝ます!

10月2日(日)

今日は昨日とは別の無印に行く機会があり、無事に詰め替え用ティッシュを買うことができた。シャツも思いの外よい感じだったのでもう1枚買おうか迷ったんだけど、ちょっと散財しすぎかなと思ってやめた。「NOW IS NOT THE TIME」って tha BOSS も言ってたし。

別にそれは散財のつもりではないんだけど、ワールドトリガースマホゲームに5400円課金した。⭐︎6のキャラが2人当たって悪くないと思ったが、悪くないと思っている時点で感覚が麻痺しているのかも知れない。などといちいち言うあたりまだまだ自分は古い側の人間である。

最近の Apple Watch には「ちょっと息抜きに深呼吸でもしませんか?」とお知らせしてくれる機能があり、促されるまま目を閉じて深呼吸を始めたら(目を閉じろ、とは言ってこないんだけど)、いっしょにいた人にびっくりされてしまった。そんなリアクションはまったく想像していなかったのでこっちも面食らってしまったのだが、たしかに、逆の立場だったら自分でも驚くだろう。少しだけ反省する。

明日は仕事で朝から茨城に行かねばならず、片道90分以上かかるので早起きしなければならない。しかしまだ片付けないといけないことががそれなりにあって、どうしたものかと悩む午前0時18分。あー、とりあえずジャンプ買いに行こうかな。

10月1日(土)

11時頃に起床したのを、昨日の飲み会のせいにして始まる1日。

お昼にTBSラジオでやってる久米宏の番組が10周年とのことで、ゲストが爆笑問題だった。「自分と似ている」から太田光が苦手、と冒頭から久米宏がカマす。久米宏の太田いじりがけっこう際どくて、ひさしぶりにラジオを聞いて声を出して笑った。たぶんラジオクラウドにアップされるから、また後で聞こう。

マクドナルドで昼食。最近は仕事のために平日もよく行くのだが、土曜は子供連れの家族が多い。ということと関連があるのか分からないが、汚れたテーブルが普段より多かった。子供が汚すのは仕方ないにしても、親はなぜ放置して帰るんだ。ただ、何度も通って様子を見てきた限りでは、店のスタッフも足りていないようで、こまめな掃除も難しい様子。どうにかなったらいいのにとは思うけど、もし例えば「掃除のスタッフを雇うために全メニュー100円値上げします」なんてことになったら、実際ちょっと厳しい。これが今の私の偽らざる気持ちであります。

無印良品週間に突入しているので、ノートを3冊、シャツを1枚、かぼちゃバウムを買う。毎年、無印でかぼちゃバウムが売られるようになると、秋が来たんだなって思う。よく行く店舗では、良品週間が始まってすぐのタイミングで行くと絶対にティッシュの替えが売り切れている。あのふつうの半分くらいのサイズのティッシュ、無印以外では売ってないんですかね。

お台場で捕まえたポケモンの一覧

osicoman.hatenablog.com

2016年9月3日(土) 午後3時30分から6時間くらい歩き回って捕まえたポケモンの一覧です。参考までに。

いちばん多く出たのはコイル。次いでコイキングコダックビリリダマ。お台場がコイル・ビリリダマの巣というのは攻略サイトなどを見て知っていたのだけれど、それぞれの進化系であるレアコイルマルマインもそれなりの頻度で出てくるのはいいですね。他にも進化後のポケモンはちょくちょく現れて、捕まえた中ではドククラゲ、ヤドラン、ジュゴン、ガラガラがそう。ある程度ゲームを進めているとドククラゲ、ヤドラン、それから今回は捕まえてないけどゴルダックやスターミーなどは出てきても「フーン」としか思えなくなってしまうので、むしろ始めたばかりの人の方が楽しいかも…と思ったけど、始めてすぐにこんなボーナスステージみたいな場所に行ったら、ポッポとコラッタしかいない地元に絶望して辞めてしまうかも知れない。まあ、どっちでもいいですけども。

捕まえられていちばん嬉しかったのはサワムラーです。

図鑑 No. 名称 捕まえた数
4 ヒトカゲ 2
7 ゼニガメ 6
10 キャタピー 1
13 ビードル 1
16 ポッポ 5
19 コラッタ 3
21 オニススメ 2
23 アーボ 1
25 ピカチュウ 1
29 ニドラン♀ 2
32 ニドラン♂ 2
37 ロコン 1
39 プリン 1
41 ズバット 1
43 ナゾノクサ 1
46 パラス 2
48 コンパン 2
52 ニャース 3
54 コダック 11
58 ガーディ 1
60 ニョロモ 6
63 ケーシィ 1
66 ワンリキー 2
72 メノクラゲ 4
73 ドククラゲ 1
77 ポニータ 1
79 ヤドン 2
80 ヤドラン 1
81 コイル 16
82 レアコイル 2
84 ドードー 1
86 パウワウ 3
87 ジュゴン 1
90 シェルダー 5
98 クラブ 2
96 スリープ 1
100 ビリリダマ 10
101 マルマイン 1
105 ガラガラ 1
106 サワムラー 1
111 サイホーン 3
116 タッツー 8
118 トサキント 8
120 ヒトデマン 3
125 エレブー 2
129 コイキング 15
140 カブト 1
147 ミニリュウ 5

お台場でポケモンを捕まえた

f:id:osicoman:20160905183642j:plain (「フリー写真素材ぱくたそ」より)

2016年7月より全世界で順次リリースされ、日本でも公開と同時に爆発的なブームとなっているAR(拡張現実)技術を利用したスマートフォン用ゲームアプリ『ポケモンGO』。1996年2月27日に『緑』版を買って以来のポケモンファンである僕がこれをプレイしないわけがなかった。

しかし、リリースから1ヶ月も経つと、なかなか図鑑が増えなくなってきた。もともと、うちの近所はマサラタウンよろしくポッポとコラッタばかりが出る。たまに都内に出るたびにマメに新しいポケモンを探していたのだが、それにも限界がある。ポケモンのサーチツールを使っても、レアなポケモンを見つけるのは決まって布団の中。タイミングよく自分が外に出ているときにまだゲットしていないレアなポケモンが出ることはほとんどない。

今後のポケモントレーナーとしてのキャリアを考えていく中で、レアなポケモンがたくさん出る場所があることを知った。特定のポケモンがたくさん出てくる公園などは「巣」と呼ばれ、フシギダネの巣である錦糸公園や、かつてミニリュウの巣だった世田谷公園は記憶に新しいが、それらの「巣」とは違い、特定のポケモンのみが出てくるのではなく、複数のレアなポケモンが現れるとのこと。具体的には、関東では、千葉のポートタワー周辺、ディズニーランド、八王子駅、お台場などらしい。

お台場に着いた

f:id:osicoman:20160903153427j:plain 2016年9月3日、午後3時30分頃。お台場海浜公園駅着。この駅を使ったのは初めてだった。お台場に行く用事と言えばだれかのライブを観ることくらいしかないし、埼京線直通が便利で、普段は東京テレポート駅を使っている。案内に従って駅から少し歩くとすぐに「アクアシティお台場」に着く。ああ、これがアクアシティ…そう言えば聞いたことある名前だな…、そうか、自分はこういうキラキラした場所には縁のない人生だったんだろうか、いやそこまでそんなでもないと思うんだけど。まあいいか。とにかく、お台場は、東京テレポート駅から zepp tokyo に至るまでの何もない道の印象しかなかったので、狐につままれたような気分になる。

そんなタイミングで現れたのは狐がモチーフであろうロコン、ではなく世界中で大人気の黄色いネズミ、ピカチュウ。ちょっとテンションが上がる。幸先のよいスタート、って感じだ。そのすぐ後に現れたのはレアコイル。なんなんだ、バブルか。しょっぱなからこのラインナップ、否が応にも期待が高まっちゃうぜ。

目的地はお台場海浜公園だったのだけれど、アクアシティにもポケストップはたくさんあり、そこらじゅうに花が舞っている。ウワサに聞いていたとおりコイルとビリリダマがたくさん。基本的に出てきたポケモンは全部捕まえていくスタイルなので、なかなか公園までたどり着けない。ちなみに、途中でモンスターボールが枯渇してしまうのは最悪なので、あらかじめ道具の所持数は 1000 にしておき、できる限りボールを集めておいた。だいたい、モンスターボール 250個、スーパーボール 250個、ハイパーボール 100個くらい。ただ、アクアシティにも海浜公園にもポケストップはたくさんあるので、ふつうに散策してるだけで十分ボールの補充はできると思う。

着いたのは15時半くらいで、日差しが強烈だった。事前にコンビニで 500ml のペットボトルを2本買っておいたのだけれど、駅前にマルエツプチがあった。必要なものはここで買うのがいいと思う。でも公園内にも自販機はあったし、もちろん水飲み場やトイレもあり、そもそもすぐそばにはアクアシティがあるしで、そのあたりのことはあんまり気にせずとも楽しめる。まあ、ちゃんと準備して行った方がいいってのはそりゃそうだけど。風が心地よかったし、もう少し気温が下がったら気持ちよく散策できそう。

いざ公園へ

想像していた5倍くらい人がいたし、パッと見た印象では、その場にいた人たちの9割くらいはポケモンGOをプレイしていた。20代〜30代くらいの人が多いように見えたけど、親といっしょに遊んでる子どもやもう定年退職してそうな白髪交じりのご夫婦までプレイしていて、感動してしまった。「国民的」っていうのはこういうことなんだ、って思うくらい本当にいろんな人がいた。

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ここにいる誰とも知り合いではないけど、みんなが同じゲームを遊んでいる、というのは不思議な気持ちだった。誇らしいようにも思った。

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適度な距離を保ちつつ、周りに迷惑がかからないようにプレイしているな〜という印象。日傘、うらやましい。

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風は気持ちいいけど、潮風なので何時間も歩きまわってると、腕とか、ちょっとベタベタしてくる。

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区で貸し出している自転車に乗った人もたくさん。ただ、とにかく人が多いので、そこまで快適ではないように見えた。平日であればスイスイ走れそう。

激走した

お台場を選んだ理由として、野生のラプラスが出るというのがあった。ラプラス自体はタマゴから孵ったものを1匹持って丁重に扱っているんだけど(ジムに鎮座するカイリューを撃破してもらっています)、ラプラスなんて、何匹だってほしいでしょうが。ということで粘りまくって数時間、ついにその時は訪れたのであった。

しかし、消滅する時間を見る限り、今いる場所からでは間に合わない。なんてこった。諦めて、目の前のゼニガメを捕まえる。しかし、本当にこのままでいいのか…?私は己に問うた、そして次の瞬間には駆け出していた。

メロスはこんな感じだろうな、と思ってひたすらに走る。iPhone のアラームをラプラス消滅の約1分前にセット。これで気にせず走り続けられる。最近は少しサボり気味だったけど、週3でランニングしていてよかった。目的の場所に近づくにつれ、周囲には同じように走る人の姿が増えていったのも心強かった。妙な一体感があった。

iPhone のアラームが鳴った。まだ目的の場所までは距離がある。メロス気分は抜けて、心の BGM は BUMP OF CHICKEN「K」。走った。転んだ。すでに満身創痍だ。転んではいないけど。靴紐はとっくにほどけていて、でも結び直したら絶対に間に合わないだろうから無視。ご迷惑をおかけしておりますと唱え続けながら、ついにラプラスのもとへ辿り着く。

もうこの瞬間、本当に嬉しくて、心から叫びそうになるのを必死にこらえた。信じれば、諦めなければ夢は叶うんだ。30過ぎて、そんなことを思ってしまうくらいにブチ上がった。ひとしきり写真を撮ったので、心して捕獲へ取りかかる。もちろん、まずはズリの実を投げる。この瞬間のために備えておいたんだ、ハイパーボールはまだ100個以上残っている。やるぞ!という気持ちでボールを投げたが、思いは届かず、1回目の揺れでボールから飛び出し、あっさりと逃げてしまった。圧倒的現実を叩きつけられた。夢は、叶わなかった。

よく頑張ったと思う。

拾う神に感謝!

すっかり立ち上がる気力を失いへたり込んでいたのだけれど、まあそれも10分もやれば飽きるので、気を取り直してまた歩き回る。海浜公園ばかりでなく、東京テレポート駅方面に行ってみたり。そっちは公園とはまた出てくるポケモンの傾向がちがって楽しい。結局午後9時すぎまで歩き回ってしまった。ラプラスには逃げられたけど、まだ持っていなかったサワムラーを捕まえられたり、タマゴからはエビワラープテラ(どちらもまだ持っていない)が孵ったりと、なかなかよかった。

もうすぐ降ってくるであろうアップデートでは「相棒」に設定して歩くことでアメがもらえるそうなので、こんな風にレアポケモンのたくさん出る場所や「巣」へ行くことの重要度も相対的に下がっていくだろう。この熱狂がいつまで続くのかわからないから、まだ持っていないポケモンを捕まえられて図鑑が埋まったのはもちろんうれしいけど、この空気を体験できたのが何よりもよかった。未来への大いなる第一歩って感じだ。あの場にいた人たちは、スマートフォンを通じて何を見ていたんだろうか。

まとめ

ツイート補足 1

33年弱生きてきて最近初めて「リュックを洗う」ということを実践しようと思った。そのためには洗剤が必要だ。それで、近所のドラッグストアでポケモンを探しがてらアクロンを買った。4年以上一度も洗わずにいたリュックだから、みるみる水は濁っていく。その様子を見ながら「よくもまあこんな汚れたリュックを公衆の面前にさらしてしまったなあ」と後悔したり、このリュックを背負って行った街や見た景色を思い出したり。ある時期どこに行くのもそれは自分とともにあって、あらゆるものがそこに放り込まれた。

洗い終えたリュックにありったけの感謝を捧げ、今後の一層のご活躍を祈念しながらアクロンを片付けようと棚の戸を開けたとき、私は気付いた。まだエマールが残っていたことを。

実家に戻ったときは調子に乗って「自分の洗濯物は自分で洗濯しようかな〜」なんてことを考えて買ったものの低い方に流れまくった結果洗濯そのものを自分でしなくなり、それで存在を忘れてしまっていたのだった。

というようなことが上記ツイートの背景にありました。

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最近のフリースタイルダンジョンについて

「最近のフリースタイルダンジョン、マジで最悪」という内容の長文をしたためていたんだけど、下書きとして保存したら満足してしまった。「その日に起きたイヤなことを日記に書く」ことで精神の安定をはかる、というのはこれか、と思った。個人的にはそれは賛同できなくて、日記には良かったことしか書きたくない。書いて忘れるってことなんだろうけど、書いたら残っちゃうじゃん。書いたそばから捨てる、のがいちばん良さそう。知らんけど。

話を戻すと、とにかくフリースタイルダンジョンについて言いたいのは、チコのカラオケがマジで1ミリも意味ないでしょということ。漢さんぽとか、T-PABLOW が BAD HOP の面々と飲んだりサ上がヤケ酒してる映像は、バラエティに寄りつつもフッドや仲間をレペゼンしているという点でまだヒップホップ的だとも言えるわけで、ギリギリのとこを突いてくるな〜と肯定できたんだけど、カラオケはどう考えてもない。今後チコがバトル相手に「家に帰ってヒトカラしてろ」みたいにディスられないか心配。あるいはこれは僕が知らないだけで何かのサンプリングだったりするんだろうか。

雑誌やウェブの記事なんかをチェックして番組の意図や目指すものも zeebra やモンスター・審査員の皆さんの熱い想いも自分なりに受け止めて応援してたんだけど、それでなんでカラオケになるの?と思うとふつうに悲しいし本当に意味がわからない。

「下書きとして保存したら満足してしまった」はずだったのに結局だいたい書いてしまった。ピース。

ele-king vol.18 (ele-king books)

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ユリイカ 2016年6月号 特集=日本語ラップ

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かんたんに関連づけない

例えばポップカルチャーについて評論するときに他の作品を挙げるというのはよくあることだし、それができるのは積極的にいろんなものを鑑賞したりいろんなことを体験したりしているからで、それ自体はすごいことだ。共通点を見出すのも誰にだってできることではないから、否定する気は全然ない。それに、そういうものは意図する/しないに関わらず時代性を帯びてしまうのだから、何もおかしなことはないのかも知れない。

だけど、いざ自分がそういう文章を読んでいるときにそうやってふたつ以上の一見関係のなさそうな事柄を結びつけているのに出くわすといつも、佐藤雅彦がエッセイ集か何かに書いていた「人間は関係のないことをすぐに関連づけようとする」という話を思い出す。具体的な書名や、例示されていたエピソードをど忘れしてしまったのだけれど。

まあ、もういい歳なので結論は最初からわかりきっていて、的を射たものとそうでないものがあるというだけの話ですね。ありがとうございました。

考えの整頓

考えの整頓

土曜のこと

となりのテーブルに座っていた大人の男女とふたりの幼い子ども。なんとなく、家族としての親密な空気がないような気がした。男性が女性に「こないだストレイト・アウタ・コンプトンを観たんだけどさあ」などと言っているのを聞いた瞬間、ふと閃いた。この人たちは夫婦ではなく、子どもたちもそれぞれもう一人の親は今ここにいない人なんじゃないか。毎日同じ家で暮らしていたら、こんな風に最近見た映画の話をするだろうか。どちらかというと、久しぶりに会った友だちとの会話で出てきそうな言葉だ。もちろん、この想像が当たってるかどうかは分からないし、実際どうであれ良いとも悪いとも思わないし、というかそもそも赤の他人だし。でも、そう考えてしまった瞬間、変に気になって、それぞれの背景についていろんな想像をしてしまった。

関西から遊びに来た友人と散々飲んだ挙句に途中で合流した別の友人宅に泊めてもらい完全に二日酔いで昼までダラダラしたのち梅雨の晴れ間のジメッとした空気の中で強烈な日差しを浴びながら向かったタイ料理店でのできごとだった。終電を無視して飲むことも友人の家に泊まることも二日酔いも昼までダラダラすることもジメッとした空気も強烈な日差しもすべてが最近の自分の生活になかった要素で、それらにあてられてどこかおかしくなっていたのかも知れない。スチャダラパーの言葉を借りるならば「夏のせい」だろうか。別にスチャダラパーじゃなくてもいいか。

5th WHEEL 2 the COACH

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